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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2006年7月2日 vol.111

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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今回は、とりわけ純粋さが伝わってくる2編です。「お父さんは私の言
うことを理解してくれる」相談する娘の言葉を受けつつ父は、亡父の声
「きみは私の同志だ」を思い出しています。

職場では「何を内に抱いて語っているのか、内にあるものをとらえ損ね
て、それに力をとられていないか」と動く現場での、おどろくべき透視
です。精神から押しだされてくる言葉の透明さに、釘付けにされました。

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■目次■
● エニアグラム日記 タイプ9 「大好きな人との会話」    ●
●               「痛みがささやくとき」    ●
◎相互紹介  毎日3分!食卓の事件簿 日刊『暮しの赤信号』  ◎
○編集後記                          ○
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「大好きな人との会話」

★6月12日(日)★
大学4年の娘Yが話を聞いて欲しいという。Yは来春の企業入社に内々定
しこれからの人生の新たな目標を模索しているようだ。

この3年間に、Yは学業以外にもパソコン検定、日商簿記、FP等にも取
り組んで来ている。「学生時代はそれで充実感を感じられたが、会社に入れ
ば、仕事として努力して当然の当たり前のことになってしまう。自分として
生き甲斐を感じられることを始めたい」というのだ。「お父さんは私の言う
ことを理解してくれる。お父さんもきっと悩んで来たことだろうから」

私は、自分の人生で試行錯誤を繰り返し努力してきたことを述懐を込めて
Yに話した。「何をやるかは自分で選ぶこと」「私がやってきたことは参考
になるかもしれない」「今私がやっていることは今時点での自分なりの答で
ある」「何を始めるにしても、長く続けられるものが良い」「続けることで
得られるものが大きい」「その意味で最高の師を求めよ」

話をしていて、私は父から「お前と私は同志だ」と言われたことを思い出
していた。そしてYも同志だと思った。

★6月15日(木)★
午後7時出張先の事務所を出てNの携帯に電話を架ける。Nとは大学時代
からの友人である。前回会ったのは転勤で名古屋にいた時に自宅に訪ねてく
れて以来であるからもう15年以上前になるだろうか。雨の中外で待ってい
ると車で迎えに来てくれた。電話の声の調子は昔と同じであったが、白髪が
少し増えて老けたかなとも思う。お互い様かな。もう学校を出て30年にも
なるんだし・・・

そんなことを思いながら車の外をぼんやり眺めているうちに、彼の家に着
く。玄関が開いて中から、奥さん、それに娘さんが出迎えてくれた。「初め
ましてではなくご無沙汰していますですね。私は、覚えていませんが、父か
らいつも聞いています」良い娘さんに成長されたな。これまた仙台の社宅に
訪ねてくれて以来であるから、20数年ぶりの再会である。娘さんは、まだ
赤ちゃんであったから記憶にないのも無理はない。

とても楽しい語らいの時間が始まった。学生時代に初めてNに出会った時
の印象から始まって、クラブ活動のこと、共通の友人のこと、子供のこと、
仕事のこと等話は尽きなかった。長い空白の時間を一気に取り戻したような
充実した時間であった。家族みんなと話が出来たのも良かった。娘さんから
はこんな友人関係を続けられるのは羨ましいといわれた。雨の中、奥さんの
運転で酔ったNとともにホテルまで送ってもらう。「今度東京に行った時は
お前のうちに泊まるよ」

今日は本当に楽しかった。

(のんきや)
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「痛みがささやくとき」

★6月15日(水)★
職場の飲み会があった。いつもいろんな話題がでるが、今日もちらほら職
場の不満や愚痴がでてきた。業務の進め方がまずいと上司に叱られたという
後輩は、「もう叱られても笑顔で、はいはいと言えるようになりました」と
そのときにやったという笑顔を見せてくれた。その笑顔のおかしさと実際に
叱られているときの情景が浮かんでくるようで、おかしくなってきた。私は、
そんな顔で応じたらよけい上司の機嫌を逆なでするのではないかと冗談半分
で後輩に助言した。

残業しているときに別な後輩から、「上司から言われていることが納得い
かないし、矛盾があるし、どう思いますか」と意見を求められることもあっ
た。理論が破綻をきたしているような指摘は論外のような気がするが、筋が
通っていて自分でも納得せざるをえないと思う一方で何かしっくりこない指
摘のされかたというのもあるように思う。

何を内にいだいているのか、何を込めて語ろうとしているのかを自分がと
らまえていないと、とらまえ損ねているものが知らぬ間に力を持ってしまう
ことがある。人を叱ったり、改善すべきところを指摘するということは難し
いことだと思った。

★6月23日(金)★
時々何をきっかけにそうなるのかはわからないけれど、腰痛がひどくなる
ことがあった。4月に半月ほど続いて一旦ほぼなくなっていた腰痛がここ二
週間、またぶり返している。仕事中は動いているとまぎれていることもある
が、午後になると時々痛みを感じるようになり、帰宅する頃には椅子に座っ
てデスクワークをしたくても痛くて続けられないという状態。

仕事のときはなんとか痛みをこらえてやっているものの気が入らない。こ
の痛みは文字どうり苦痛でしかなく、ひどくなるようなことになったらと思
うと不安にもなる。

たまたま本屋さんで見つけた本を少しずつ読んでいるが、その本は身体症
状に対して自覚や意識をどのように使っていくことができるか、病気や身体
症状の背景には何か自然のもつ知性や力が存在するのではないかという問い
かけから始まっていた。今のところ、私は痛みと戦っているということだけ
は何となくわかる。それは生活を邪魔するもので、それは消えてくれればよ
く、時にいらだちの対象でしかない。

痛みがささやきかけているもの、伝えてくれようとしているものを聴き取
れるような余裕が今のところはない。ゆったりとしているつもりでどこかで
ゆったりとし損ねているのだろうか。
(ゆったりといこう)

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◎相互紹介◎
毎日3分!食卓の事件簿 日刊メールマガジン「暮しの赤信号」

昔々、高校の先生に薦められて『沈黙の春』カーソン著を読みました。
確か、人間が作った化学物質が、食物連鎖を通じて結局は、人間に戻っ
てくるという環境汚染への警告の本だったと記憶しています。

今回紹介するメルマガは、

1975年に発行された「暮しの赤信号」は、毎号10何万部も発行され、
学校や家庭でベストセラーになりった発行人で、『脱コンビニ食!』
(平凡社新書)の著者でもある食生態学者の山田博士が発行するマガ
ジンです。

「食べものは人生を変え、文明を変え、歴史を変えます」とのことで、
実際の商品名もズバリ公表されています。

読者から「人生が変わりました!」という声が続々と。本当の健康術
は「節約術」でもあることがよくお分かるとのことです。

始発駅はこちら → http://www.mag2.com/m/0000141214.html

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○編集後記○

ついこの前、新しい年になったと思ったのに、半分が過ぎましたね。
年初に新しい計画を立てることはよくありますが、ちょうど、半分
のところで、振り返るのに良い時期ではないでしょうか。

振り返ってみて、万一、新年の計画が三日坊主になっていたとしても、
あと半年を ”無駄”にしないで済む気が、私はしています。

メルマガの感想もお待ちしています。npo_jea@yahoo.co.jp まで。

★相互紹介、随時受付中★

☆毎週日曜日配信☆
最終週には、ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
現在の連載は、「あなたのそこが好き!・・・タイプ」です。
(本永)

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このメールマガジンは『まぐまぐ!』
http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。

マガジンID:0000116983
メールマガジン名:エニアグラム《自分探しの旅》
発行者:日本エニアグラム学会
e-mail:info@enneagram.ne.jp
URL:http://www.enneagram.ne.jp/

配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000116983.htm

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