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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2006年6月18日 vol.109

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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心を解放した人たちの話し声が聞こえます。花のこと、南インドの土産、
伊豆での職場OB会、北京大学の話題。しいちゃんとは、人間ドッグへ
行くか行かないかと話しています。そこへちょっかいを出し加わる上司。

自分で自分にエールを送るのは、デリケートな内面をよくとらえ、知って
いるから。この対応、もともと具わっている徳(美質)でしょうね。

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■目次■
● エニアグラム日記 タイプ8 「緑したたる5月」    ●
●               「がんばれ、自分!」   ●
◎相互紹介
『「心理を知って 自分を磨こう!」〜交流分析の薦め〜』 ◎
○ 編集後記                       ○
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「緑したたる5月」

★5月19日(金)★
今年は5月の日照が少なかったせいか、緑が文字どうりしたたっている。

緑に埋もれた庭で手入れをしていると、ウグイスがすぐ耳もとでさえずる。
3月5日に初めて鳴いたが、聞き違えるほどうまくなり、自信たっぷりに良
い声で鳴く。単純なのもあるが、かなり長く複雑な情報も発信している。

リビングの生花も様変わりしてきた。サツキ、アジサイ、それに傑作なの
は、ハボタンだ。年末年始に玄関先を飾り、花が咲き、それも終わったので
根元から切り、そのままにしておいたら、また、葉が出て、花茎が伸びて、
見事な花を咲かせた。多彩な色の葉と小さな黄色の十文字の花、なんとも清
楚な色気のある風情だ。新発見に大喜び。来年もやろう。

リビングをかざる花鉢では、目下、クジャクサボテンの白が見事だ。アロ
エも面白い。大きな葉っぱのアロエベラと小さい葉っぱのそう快ツマミアロ
エが咲いている。ベラの花は黄色で、小さいバナナのような花が長い花茎に
鈴なりだ。

★5月20日(土)★
放送作家の息子が南インドのバンガロール・最南端のトリヴァンドラムと
スリランカでのロケを終えて、土産を持って来宅。とっておきの白ワインを
あけた。96年にプラハから担いで帰ったものだ。コルクをあけた途端に香
りが立ちのぼり、共に感動の声をあげた。

土産はインドのヒンドゥー教の神“ビシュヌ”(宇宙の維持発展の神)と
“ガネーシャ”(長鼻象面・知恵と学問の神)の木彫とスリランカの仏歯の
祭りに総化粧した象2匹だ。我が家には既にシバ(破壊の神)のマスクがあ
るので、チャンスがあれば創造神ブラフマーを手に入れたい。

インドでは現地のガイドなどを巡って結構嫌な苦労をしたらしい。大陸の
長い歴史は、それなりのしたたかさとせこいカルチャーを創ったのかも知れ
ない。それに比べ、島国のスリランカは非常に日本人になじむカルチャーの
ようだ。しばしカルチャー論に楽しい杯を重ねた。

★5月23日(火)★
日・月と、伊豆高原で昔の職場のOB会があり、参加した。一泊し、次の日
は稲取でゴルフをした。現役を卒業したばかりの63歳から81歳まで、女
性も含めて20数人が集まった。

カラダとココロとアタマはそれなりに元気な者が参加するので、明るく楽
しい。会社の仕事を離れると心が開放される。更に、年を重ねると個性がよ
りはっきり浮き出してくるようだ。良くしゃべる人、専ら聞き役になる人、
座を楽しくする人・・・。その傾向はそれぞれ往時とあまり変わらない。ふ
と、狂言のシテ・ワキ・ツレ・アド・観客の役柄を連想していた。私はこれ
らの役を渡り歩きながら楽しんでいた。

インドネシアで工場の責任者を勤め、最近開放された若い後輩から話を沢
山聞いた。孤独に耐えながら難しい職責を果たした。楽しく、明るく語る彼
は輝いていた。

中国の北京大学と精華大学で環境技術に関する講義と研究指導をしている
後輩がおり、色々体験した内輪話を聞いた。先日、息子とインド大陸のカル
チャー論議をしたばかりなのでその話もした。それぞれ共通した点が多く興
味津々だった。

★6月1日(木)★
家内が京都への二泊三日の一人旅から元気に帰ってきた。

桜やもみじの頃は勿論よいが、緑したたる京都にはまた別の味がある。心
の中に京都が沁みこんできたようだ。一人旅は、綿密なリサーチと静かな感
性と決断・実行を統合し、満足させてくれるらしい。当分の間、生き生きと
楽しい話が聞かせてもらえそうだ。
(ガッツ)
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「がんばれ、自分!」

★6月12日(月)★
しーちゃんが、人間ドックに行こうかどうしようかと悩んでいた。

しーちゃんは、4月から採用された新人だが、私より年上で、2児の母で
ある。頭痛がするとか腰がいたいとか、いろいろ言っていたので、職場の人
に婦人病を疑われ、人間ドックに行くことをすすめられたのだ。

「行ってきなよ」
と私が言うと、
「うーん、でも、なんかこわいんだよね」
と、しーちゃんが、まゆげを寄せた。

しーちゃんは、うちの職場にきてすぐに、調子の悪いプリンターをしばい
て、いうことをきかせた人である(つまり、すごい勢いでプリンターをゆすっ
たり、叩いたりした)。それ以来、そのプリンターは、とちゅうで止まった
り、目詰まりしたりしなくなった。きっと、よほどしーちゃんがこわかった
のだろう。そんなしーちゃんでも、人間ドックは、こわいらしい。

たしかに、なんだかわけの分からない検査をされることに、腰がひけると
いうのは、分かる。わけの分からない度合いに応じて、こわいのかもしれな
い。

しーちゃんが、私にたずねた。
「そういうあなたは、人間ドック、行ってるの?」
「ううん」
「なんで?」
「いやだから!」

私が即答したので、しーちゃんが、わらいだした。
「ひとにすすめておきながら・・・ ひどい」
だって、なんと言われようと、いやなものは、いやなんだもの。

すると、その横で、係長が、
「お前たちふたりは、脳ドックだろ?」
と、なかばあきれた顔で、つぶやいていた。

★6月15日(木)★
今日も残業だ。最近は、夜おそくまで、残業の日がつづく。

私は、しーちゃんに、ため息をついて言った。
「あー、なんか、毎日遅くまで、あたしってえらくない?」
「自分で言っちゃうんだ」
「うん。だって、だれも言ってくれないんだもん」

本来のものの感じ方や受け止め方が、意外とデリケートなので、私には、
こうして自分で自分をはげます必要がある。そうしないと、とちゅうでくじ
けてしまいそうな気がする。

他人からみると、自分で自分をほめているようで、おかしいのかもしれな
い。だから、ふだんは口にださないが、今日はうっかり、口をすべらせてし
まった。

自分をほめているわけじゃない。ただ、自分にエールを送っているだけな
んだ。
(ここほれわんわん)

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◎相互紹介◎

私が、エゴグラムを知ったのは20年ほど前です。
エニアグラムにとエゴグラムって言葉が似ていますが、内容は、まったく
違うんですよね。

今回紹介するメルマガは、名城大学の稲垣先生を中心とした、NPO法人
名古屋交流分析協会がお届けする「あなたの未来に役立つ心理学」です。

自分の周りの人間関係をもっと良くしたい人、自己啓発に興味のある人、
カウンセラーを目指す人、そんな人にはバッチリのメルマガです。

『「心理を知って 自分を磨こう!」〜交流分析の薦め〜』

http://www.mag2.com/m/0000158868.html

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○編集後記○
6月13日に発売された、転職情報誌『type』の中で、エニアグラム
が紹介されています。

雑誌では、「セルフカウンセリング」のススメ というタイトルの特集で、
カンタン自己発見法のひとつとして、エニアグラムが取り上げられています。

エニアグラムは、いくつかのキャリアカウンセリング講座でも教えられて
いますし、自分のキャリアを考える上からもたいへん有効だと思います。

メルマガの感想もお待ちしています。npo_jea@yahoo.co.jp まで。

★相互紹介、随時受付中★

☆毎週日曜日配信☆
最終週には、ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
現在の連載は、「あなたのそこが好き!・・・タイプ」です。
(本永)

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