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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会    2006年6月4日 vol.107

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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この世は「どうしよう」と「迷い」のくりかえし。その果てのない旅
の連続かもしれない。
上司も忘れ物も、目の前に積み上げた雑誌まで、気にかかると悩みは
止まらない。

そこで、勇気を。心を振り絞って決意する。今度ばかりは、上司に、
言おう。

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■目次■
● エニアグラム日記 タイプ6 「上司が危ない」 ●
●               「断わる勇気がほしい」 ●
○ 編集後記                     ○
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「上司が危ない」

★5月21日(日)★
今日はせっかくの休日にもかかわらず農場へ花の苗のチェックに行く。
上司からの依頼だから仕方がないが「何でわざわざ日曜日に」と思う。

今日も予定の電車の1本前には乗っているにもかかわらず、「早くっ!早
く出なければっ!!」と思い込み、焦るのだ。間に合わなかったらどうしよ
う、できなかったらどうしようという思いに強烈に囚われる。

乗換駅に着いた時、再来週の納品予定の商品の出荷手配をどうするか決め
ていないことを思い出した。どうしよう・・・と悩む。とりあえず生産者に
連絡しないと、でもまだ8時前だ。いくら何でもちょっと早すぎる。せめて
8時を回らないと失礼かも。そう。何かをしようとするといつもこうして相
反する意見が出て来て躊躇するのだ。

とりあえず生産者に電話した。電話に出てくれた。無事に段取りができた。
行動すればなんて事はない。いつもそうだ。いろんな考えが頭にうかび、
「こうなるかも。ああなるかも。ああなったらどうしようという具合に悩む
が、実際に行動してことが起こってみるとどうってことはないのだ。

★5月22日(月)★
今日は得意先の人を怒らせてしまった。発注をもらっていた来月納品予定
の商品が出荷できなくなってしまったのだ。断りようによっては特に問題に
もならずに処理できたはずなのに。潔く「間に合いません、申し訳ない」と
一言言えばよかった。

なんだかんだ理由をつけて「7月納品の方が・・・」などと能書きをたれて
しまったものだから、その言い方が先方を怒らせてしまったのだ。

先方にカンカン言われている時、なぜか小さい頃父親に責められている時
を思い出した。いかに自分がダメな人間かを思い知らされて、逃げ場を失っ
てとてもすさんだ気持ちになってしまうという感じだ。どうも自分には問題
を先送りしようとする、だめな物をだめと言いにくい、進んで責任をとろう
としない、物事をうまく取り繕おうとする、というような傾向があると思う。

一番よくないのは、そういう自分の悪い面ばかりを捉えてクヨクヨしてい
るような自分の心身の状態なんだろうと思う。

★5月25日(木)★
今日はとても充実した日になった。会社の役員でもある上司のI氏にうち
の会社や社員達への思いを捨て身でぶつけることができたからだ。こんなこ
とは入社して初めてだと思うし、たぶんこれが最初で最後だろう。

最近はやりのM&Aや業務提携、合併の話がわが業界にも起こり始めた。
このこと自体は別に悪いことではない。問題なのはI氏の姿勢や考え方だ。
I氏は業界内でも顔が広く、とても人間好きのタイプなので、業界内のやり
手の営業マンが何かと慕って近づいてくるのだ。その中の一人が、I氏やう
ちの会社をうまく利用してやろうともくろんでいる。

「そんな奴と手を組まなくてもうちは立派にやっていける」会社の業務内
容、得意先、わが誇るべき社員達を見ていて純粋に素直にそう思える。人に
合わせたり、回りの状況を優先したがる性格の自分だが、今度ばかりは内な
る勇気に突き動かされてるという気がしている。
(忠犬ハチ公)

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「断わる勇気がほしい」

★5月12日(金)★
明日、来客があるので部屋の掃除をすることになった。最大のポイントは、
リビングに詰まれた、雑誌と本の山の整理・・・。読もう、読もうと思いな
がら読んでいない雑誌がうずたかく積まれている。

私は、つい、たくさんの雑誌を買ってしまい、読まないまま放置してしま
うことが多く、それが悩みの種になっている。仕事帰りの深夜、コンビニか
本屋に寄ると、いろいろな情報が目に飛び込んでくる。そして「職業柄、こ
れは読んでおかないと、まずいのではないか・・・」という衝動が生まれ、
ついつい買ってしまうのだ。

結局読まずに、月日が経ち、情報が陳腐化して、そのまま捨てられること
が多いと経験上、判っているのに、不安がどうしても、私にその雑誌を買わ
せる。

整理のポイントは、「中味を確認せずに捨てる!」と解っている。確認し
ながら、捨てようとすると「あっ、これは何時か必要かも・・・」、「あの
時、こう考えて買ったんだよなぁ」と読み始め、結局時間が掛かりながら捨
てる量は少しだけで、雑誌の積まれている順番が変わるだけになる。

ここで、やり方を変えないと、これらの雑誌は永遠に処理されなくなるか
もしれない・・・。

とっておきたい欲望と戦いながら、本当に思い切って、買っただけで読ま
れることのなかった雑誌を紐でくくり、マンションの回収場所に運んだ。過
去の「捨てられない自分」との決別だ。戻って部屋を眺める・・・。すっき
りした部屋に満足感を覚え、自分の成長(?)を実感した。

★5月22日(月)★
深夜、仕事が終わって家に戻ると父親からの電話「来週は帰ってこられる
のか?」、「うーん、出来るだけ、そう考えているけど・・・」申し訳ない
気持ちで電話を切る。

最近、スケジュールが決められなくて困っている。仕事だけでなく、個人
的な相談まで緊急の相談が急増中だ。ひとつ処理すると、ふたつの問題が起
きてすぐに対応しなければならない出来事が積みあがっていく感覚がある。

その結果、通常の仕事について「今日のスケジュール」を決めても、結局
後ずらしになるのでスケジュールを立てるのが、ばからしくなっている。

今日も深夜に、ある人からの相談事をメールで、やりとりをして、いよい
よ終了というタイミングでメールを送受信すると、新しい相談事を受信して
しまった。思わず心の中で「かんべんしてくれぇ〜」と叫んだ。

頼まれると、何とかしてあげたいという想いと、断りたいけど断れない気
持ちが交錯していることに気づく。断る勇気が欲しい・・・。でも、一方で
どんな問題も、力強く対応してあげたい気持ちもある。このことを悩みだす
と、止まらなくなり、つらくなるので、最近悩むことをやめた。私の魔法の
言葉「まあ、いいか・・・」と一息ついて、次のメールの対応を始めた。
(油売り)

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○編集後記○

最近、運動不足の解消にと、階段をできるだけ利用するようにしています。
駅や会社で、エスカレーターやエレベーターのかわりに、階段を使ってい
ます。

絶対に階段しか使わないと無理をすると、続かないような気がして、でき
るだけ階段を使うようにと、はじめたのですが、だんだんと階段を利用す
る方が、多くなってきた今日この頃です。

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現在の連載は、「あなたのそこが好き!・・・タイプ」です。
(本永)

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