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発行元:NPO法人日本エニアグラム学会   2006年4月23日 vol.102

エ二アグラム《自分探しの旅》
〜〜自己成長とコミュニケーションのための人間学〜〜

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仕事は明るく早いだけでなく、夜遅く、また休日にもつづけます。
育児となれば、もちろん全力を傾け赤ちゃん中心。その場、その場で、
生きるための動機づけが上手にできる人たち。悩んでは自分を見つめ、
考え、前へと向かいます。

だから「ちょっとほめて」と期待し、傷つくから「陰でいわないで」と
素直に注文。なんだか温かさがつたわる読後感です。

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■目次■
● エニアグラム日記 タイプ3 「デパートフェア、飾りつけまで」 ●
●               「母の気持ち」  ●
○ 編集後記                     ○
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「デパートフェア、飾りつけまで」

★4月9日(日)★
今日は休みなんだけれど、家で仕事をする。水曜日から3週間、わたしの
売り場でフェアをする。そのための準備がまだ片付いていない。職場は洋服
屋。百貨店の中で仕事をしている。

このフェアの準備はお正月が終わった頃から始まっていて、やっとこぎつ
けた。今までより広い面積の場所をもらって自分の担当するブランドを売り
出す。商品の手配などはいつもやっているから問題はないのだけれど、今回
は本社の応援をもらえず、売り場作りを全部一人でやらなくてはならなかっ
た。

なれないことをするので、ここまで来るのにもうへとへと。何か忘れてい
ることがあるんじゃないかとちょっと心配。

★4月10日(月)★
フェアの準備で本社にメールでいろいろお願いをする。思いついた順にば
らばらと担当者にメールや電話をする。自分が忘れても大丈夫なように、人
に思いついた順に次々と指示、お願いをするのはいつものこと。でもこれを
されるほうは迷惑なんでしょうね。

自分のなかではものごとはきちんと並んでいるんだけれど、それを丁寧に
説明しないことから、いつも問題は起こる。他人からいつも言われるのは、
「それだったら、そう言ってくれないとわからない」ということ。

「言ってるじゃない」、とはわたしの返事。どうもわたしのいうことはア
バウトすぎてわかりにくいらしい。相手は勢いに押されて返事をするが、結
果はわたしの望むものではない。

だから「わからないなら、『はい』と返事しないで、そのとき質問して」
と、またイライラをぶつけるので、いやがられているだろうなあ。

★4月11日(火)★
今日は最終の作業日。ここまできたらじたばたしない。今から何か忘れて
いてももうどうしようもないから。それはそれで仕方がない。簡単な工事の
作業が終わったのが夜の10時半。それから飾り付けて終わり。

いろんな人が、ここはこの方がいいとか、あそこはあのようにとか、いろ
いろ言ってくる。とりあえず「はいはい」と素直に応じる。ここで逆らって
も進まないし、終わらない。ここは早く終わって、またちょこちょこっとだ
れもいないときに手直しをすることにする。

うん、思ったよりいいじゃない。

★4月12日(水)★
朝早く出勤して最後の手直し。写真を撮って本社にメールをする。

★4月13日(木)★
メールを送ったのに、だれも何にも言ってこないのでちょっといらいらす
る。反応がないのはとても心配。いいのか、悪いのか反応してほしい。

でも悪いといわれるのはもっといやなので、こちらからは聞きにいけない。
やっと夜になってボスからメールが入る。手放しのお褒めではなかったので、
ちょっと期待はずれだった。
(星の子)

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「母の気持ち」

★4月6日(木)★
出産してから早いものでもう11ヵ月になる。子どもができて生活が激変し
た。まずは夜に出歩く事がなくなった。食生活もヘルシーに。そして禁酒。
妊娠中は胎児への影響が・・・と脅され、出産後はおっぱいから直接摂取さ
れるので・・・と結局へたなものは食べられない。誰かのために食事をする
というのも今まで経験無かった。そして子どもを通して両親や親戚との繋が
りがより強くなった気がする。人との付き合い方が変わってきたのかもしれ
ない。

独身時代は仕事が最優先だった。仕事で成果をあげる事で両親も喜んで安
心してくれると思っていた。会社を辞めてフリーになったらなおさらだ。仕
事の量=報酬=成果になった。一年半ほど一日も休まず仕事をした事もある。
友人の結婚式にも出られず、親戚の集まりなどは暇な人が出ればいい。仕事
ならば全て許されると思っていた。

その考えが変わったのは自分の結婚式だった。都合をつけて出席してくれ
た方がたくさんいて本当に有り難かった。そして出産。何度も顔を見に来て
くれ、体重が増えたと一緒に喜んでくれる家族や親戚に友人知人。家族や人
とのつながりを我が子に教えられたみたいだ。

先日、叔母から初節句のお祝が届いたのでお礼の電話をかけた。叔母と母
抜きの一対一で話をすることなんて今まであっただろうか。少し大人になっ
たような変な気分。

すると叔母が、実はここだけの話だけどね、と昨年末に母が倒れて救急車
で運ばれる騒ぎがあったと言う。心配するから私には言わないでと口止めさ
れていたらしい。

聞いた途端、頭が真っ白になり何も考えられず受話器を握ったまましゃが
みこんでしまった。心臓のドクドクという音がして血が逆流しているみたい
だ。落ち着け!別に母は今倒れた訳じゃないんだ!と自分に言い聞かせる。
でも何故気がつかなかったのだろう?そしてどうして私に内緒にするのだろ
うか。嘘をつくなんてひどい!私を騙すなんて!

母を心配する気持ちと同時に、内緒にされた悲しさ、気が付かなかった悔
しさのような嫌なものが込み上げてきて苦しくなった。

いつもそうだ。私は嘘をつかれるのを極端に嫌う。知らないところで私の
事をあれこれ言われるのもいや。陰で悪口を言われていると思うと、理由は
どうあれ卑怯だと許せなくなるのだ。私も人の悪口は言わない。(言われた
くない裏返しなのかも?)昔、それで友達付き合いをやめたこともある。こ
じれた相手と次にどんな顔をして会えばいいかがわからない。だから喧嘩も
したくない。揉め事が起きそうになると真っ先に回避する事を考えてしまう。

一人っ子だから喧嘩のやり方を知らないのね、と言われてずっとそうだと
思っていたが、それだけではなさそうだ。本心をぶつけて嫌われるのが恐い
し、非難されて傷つきたくもない。言われた事はいつまでも心から消えず、
簡単には忘れられないし許せない。うまく喧嘩が出来たらいいのに。思って
いることが素直に口から出たら気持ちいいだろうな。仲直りして何事も無か
ったように付き合えたらいいなぁ。いつもそう思っていた。

今度母と話すときに言ってみようか。余計心配だし、不安になるからこれ
からは内緒にしないでと。やっと冷静になってきた。ふと我に返ると、私の
慌てたようすを娘がじっと見ていた。心配しないで大丈夫よと抱き上げる。
でも私が母の立場だったらどうだろう?もしかしたら同じ事をするかも知れ
ない。娘に心配かけず楽しく過ごしてほしい。母の気持ちがやっとわかった
ような気がする。

遠く離れているのですぐには母に何も出来ないが、その気持ちを娘にそそ
ぐことにしよう。明日はたくさん抱っこしよう。母を思うと鼻の奥がツンと
して目頭が重たい。でも何かが起こった時に、何故だろうと理由や原因ばか
りを考えるのはやめて、現実を見て前を向いてみよう。クヨクヨしていても
仕方ない!私のオッパイを待ってる娘がいるのだから。
(おしゃべりママ)

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○編集後記○
もうすぐ、ゴールデンウィーク、暦の上では、3日から5連休ですね。
休みの時間が、すべて自分のために使えるとしたら、みなさんは何をした
いですか?

私は、読みたいと思って読んでいない本と過ごしたいと思います。

もっとも、現実は、仕事がある、家族サービスがあると自分のために、す
べての時間が使えるわけではないのですが・・・。

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最終週には、ワークショップのスケジュールとともに、連載企画を掲載。
現在の連載は、「あなたのそこが好き!・・・タイプ」です。
(本永)

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